週末オスロ、ムンクとコーヒーに溺れたい・プロローグ

【スケジュール】 17 - 19 March 2017

0日目 AY744 WAW HEL 1850 2135
(泊)ヴァンター 
1日目 AY655 HEL OSL 0830 0900
(泊)オスロ
2日目 AY656 OSL HEL 1315 1540 x/ AY743 HEL WAW 1850 1925


まえがき

前回オスロに飛んだのは2016年12月。そのときも例に漏れず、1泊2日で駆け足の旅行だった。ちょうどクリスマスシーズンが始まったその街に入ると、少し郊外のビュグディ半島(Bygdøy)にある民俗博物館をバスで訪ね、家族連れで賑わうクリスマスマーケットでノルウェーのクリスマス文化に親しんだり、野外の舞台で子供たちが演じるダンスを見て楽しんだり。市内も少し散歩して、おしゃれなカフェや雑貨屋が立ち並ぶグリューネルロッカ地区(Grünerløkka)をうろうろしたりもした。

でも、オスロの観光で外せないものといえばやっぱりノルウェーが世界に誇る近代画家、エドヴァルド・ムンクのコレクション。ただでさえ日照時間の短い冬、自由に動ける日中の貴重な時間を考慮すると、どうしても美術館を訪れることは時間的に難しかったとはいえ、後ろ髪を引かれる思いで後にした。

北欧にも春の萌しが徐々に感じられそうな3月。今回の週末旅行の行き先を選ぶにあたって、前回の心残りだったミュージアム見学、中でもオスロ国立美術館ムンク美術館にターゲットを当ててみることにした。昔から更新を楽しみに読んでいる旅行記『旅の恥は掻き捨て?』のpeteruさんのように、ムンクが眠る墓地の訪問まではさすがに叶わないかもしれないけれどストックホルム王立美術館も改装中で入れない今年、北欧でも屈指のこの2つのアートコレクションを観に行く意味はありそうだ。

それからコーヒー文化の盛んなオスロだもの。疲れた足を休めるために、カフェでシナモンロールとドリップコーヒーを注文して本(実際はKindleだけど)を片手に長居したり、自家焙煎のコーヒー屋さんで、ストックが残り少なくなったコーヒー豆もじっくり選んで買って帰りたい。かくして週末旅行のいつもの相棒、金曜夜のフィンエアーAY744便を使って、今週はオスロに行く計画を立てることにした。

頭をよぎる不安は、3月に入って頻発しているヘルシンキ空港勤務者によるストライキフィンエアーは実際の当事者ではないけれど、受託手荷物やケータリングのハンドリングに影響が及んで、ちょうど1週間前の金曜日である2017年3月10日にはフィンエアーの欧州線100便以上が欠航する事態に。

その一方で今週の火曜日にも予定されていたストは回避され、とすると直近での確率は50%。ストは労働者が手にするれっきとした権利で、必要以上に忌避するつもりはないし、リルートやリスケのようなイレギュラーで不可抗力のイベントに左右されるのも面白いと感じるときもあるけれど、予約したホテルにたどり着けずデポジットだけが引き落とされてしまったり、乗り継ぎに失敗して休み明けに会社に行けなくなったりするような事態になるのはできれば避けたい。果たして3月17日、金曜の会社帰り、私は無事に飛行機に乗り込むことができるだろうか?

[Published on: 2017/03/17]